【8月2日 Xinhua News】中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」のうち、上海を発着する「上海号」は7月28日、中央アジア線を開通させた。エアコンや布地、マウンテンバイク、ベビーカー、電気オーブンなどを積んだ列車がカザフスタン最大の都市アルマトイに向け出発した。上海号は運行開始から10カ月で中央アジア線の開設を実現させた。

 上海号の貿易業務を担当する上海東方絲路多式聯運の王錦秋(Wang Jinqiu)董事長は同列車の今年上半期(1~6月)の運行状況について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で短期間運休したものの、貿易企業の旺盛な需要に応じるため、5月には税関などの管理部門の支持の下で往路、復路とも運行を再開したと説明。「上海号の人気は今後さらに高まる」との見方を示した。

 上海駅税関が上半期に通関した上海号は12本。輸送したコンテナは1166TEU(20フィートコンテナ換算)、貨物重量は7234・1トン、貨物金額は2億9300万元(1元=約20円)だった。7月は6本運行され、コンテナ輸送量は600TEU、貨物重量は4500トン余り、貨物金額は2億元近くといずれも前月比で大幅に増加した。

 上海号は21年9月28日の運行開始から今年7月末までに35本が運行された。コンテナ輸送量は3438TEU、貨物重量は2億3600万トン、貨物金額は約10億2400万元に上る。現在は9路線が運行されており、上海と「一帯一路(Belt and Road)」沿線5カ国の13都市を結んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News