【8月1日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)には、二代にわたり国境パトロールに人生をささげる親子がいる。1971年、当時25歳だったモンゴル族女性のニマ(尼瑪)さんは呼び掛けに応じ、3歳の息子ハダブホ(哈達布和)さんを連れて故郷から200キロ離れた内モンゴル自治区アルシャー右旗タンサグボラグ・ソム(塔木素布拉格蘇木)の最北端に移住し、放牧をしながらモンゴルとの国境を守ってきた。

 ニマさんが高齢になった今、ハダブホさんが「バトン」を受け継ぎ、国境パトロールを続けている。母子は長年にわたり、累計18万キロ以上の国境線をパトロールしてきた。その間、国境で不審な動きをする人物を何度となく国境警備連隊に報告した。ニマさんは息子に「この先、私が死んだら必ず、生涯かけて守ってきた国境に埋葬してほしい」と託している。(c)Xinhua News/AFPBB News