【6月19日 AFP】スーパーラグビー・パシフィック(2022 Super Rugby Pacific)は18日、ニュージーランド・オークランド(Auckland)のイーデン・パーク(Eden Park)でプレーオフ決勝が行われ、正確さとパワーで圧倒したクルセイダーズ(Crusaders)が21-7でブルーズ(Blues)を下し、優勝した。

 ニュージーランド勢対決は僅差の戦いが予想されていたが、ふたを開ければクルセイダーズが序盤から試合を支配し、スーパーラグビー通算13度目の栄冠を手にした。

 雨というコンディションながらも、ビジターのクルセイダーズは代名詞の正確なプレーでイーデン・パークを満員にした4万2000人のファンを驚かせた。

 正確で戦術的なキックやブレークダウンでの果敢さ、そしてラインアウトの完全支配を作戦の要とするクルセイダーズのスコット・ロバートソン(Scott Robertson)ヘッドコーチ(HC)は、就任6年で6度目のタイトルを獲得した。

 2003年以来4度目の優勝を目指したブルーズは、クルセイダーズの独壇場を阻む手ごわいライバルと目されていた。今季プレーオフを含めて15連勝を飾る中、2か月前には敵地クライストチャーチ(Christchurch)でクルセイダーズに土をつけ、ホームアドバンテージを手にしていた。

 しかし、19本中10本のラインアウトスローをふいにしたブルーズは、質の高いポゼッションを確保できず、好調ボーデン・バレット(Beauden Barrett)はオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)で10番を争うリッチー・モウンガ(Richie Mo'unga)にお株を奪われた。(c)AFP