【9月25日 Xinhua News】国連グローバル・コンパクト(UNGC)が主催したヤングSDGイノベーターズ・サミット2021でこのほど、中国送電大手・国家電網の青年イノベーターズチーム「蘇供・電博士」がライブ配信形式で、持続可能な開発目標(SDGs)を推進する企業のビジネス問題解決策を世界と共有した。

 同チームが提案した「動的避雷-世界的な気候変動下における新たな雷防護解決法」は、集約化したインフラ整備、スマート化された動的管理・制御、汎用的な技術の応用により、世界で初めて「追跡・予測・制御」に基づく動的避雷システムを構築。多業種に適した自発型システムレベルの動的避雷モデルとなる。

 システムの雷探知範囲は1万平方キロ以上に及び、重点エリアでは既存の天気予報より40分以上早く警報を出すことができる。精度は3倍に向上し、雷トリップによる停電の損失を大幅に減少できる。

 UNGCのヤングSDGsプロジェクト担当者のブルーナ・エリアスさんは「動的避雷プロジェクトがヤングSDGイノベーターズ・プロジェクトの研究範囲を効果的に拡大し、企業ビジネスの持続可能な発展を推進する上で積極的な促進作用を持つ」と、中国青年チームのプロジェクトを評価した。

 UNGCは国連事務局に属し、企業の社会的責任やSDGsを推進する世界最大の国際機関で、170カ国に約1万社のメンバー企業・機関を擁する。UNGCは2019年、ヤングSDGイノベーターズ・プロジェクトを立ち上げ、メンバー企業の若手中堅メンバーが持続可能な発展を目指す企業のビジネス問題解決策の提案を指導することで、SDGの社会的・経済的価値の実現を推し進めている。

 オンライン形式で開かれた同サミットでは、中国や米国、英国、カナダなど16カ国32チームが持続可能な発展を目指す企業のビジネス解決策を発表した。(c)Xinhua News/AFPBB News