【4月16日 Xinhua News】中国の動画配信大手「嗶哩嗶哩(ビリビリ、bilibili)」の陳睿(Chen Rui)董事長兼最高経営責任者(CEO)は15日、第8回中国(上海)国際技術輸出入交易会の開幕フォーラムで、動画化がインターネット分野の巨大な潮流になるとの考えを示した。中国インターネット情報センター(CNNIC)のデータによると、中国の動画配信サービスの利用者数は2020年12月時点で9億2700万人に上った。

 陳氏は「今のペースが続けば早くて3年、遅くても5年後に中国の動画配信サービス利用者数は12億人を突破する。つまり今後5年間で、中国の全てのインターネット利用者が動画配信サービスの利用者になる」と語った。

 大きな流れの中で幾つかの大きな変化が生まれるとも述べ、動画がコンテンツの主流になり、動画の活用シーンと表現形式が極めて豊かになるほか、動画配信プラットフォームがインターネットの新たなポータル(玄関)になると予測した。

 動画化の根本的な原動力は技術の進歩であり、第5世代移動通信システム(5G)通信網の商用化がインターネットのユーザー体験を大きく高め、クラウドコンピューティングとデジタル技術の導入が大量の動画の幅広い利用を現実化させるとも指摘。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、複合現実(MR)など大量の技術が動画視聴を活発化させるとの認識を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News