【3月18日 AFP】ジャパンラグビートップリーグの太田治(Osamu Ota)チェアマンが、AFPのインタビューに応じ、世界最高峰のリーグという壮大な目標を追求する中で、イングランド代表のスター、オーウェン・ファレル(Owen Farrell)やマロ・イトジェ(Maro Itoje)にも参戦してほしいと希望を口にした。

 トップリーグには近年、世界年間最優秀選手に2回輝いたオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のボーデン・バレット(Beauden Barrett)を筆頭に、数多くの海外選手が参戦している。

 オーストラリアの主将マイケル・フーパー(Michael Hooper)とオールブラックス元主将のキーラン・リード(Kieran Read)は、どちらもトヨタ自動車ヴェルブリッツ(Toyota Verblitz)に所属し、ニュージーランドのTJ・ペレナラ(TJ Perenara)はNTTドコモレッドハリケーンズ(NTT Docomo Red Hurricanes)に加入した。2019年のW杯日本大会(2019 Rugby World Cup)を制した南アフリカ代表の優勝メンバーからは、6人もの選手がトップリーグでプレーしている。

 トップリーグでは以前から、南半球のスター選手が高額報酬での短期契約に引かれてやって来る傾向が強かった。しかし現在は欧州の選手にも狙いを定め、フランス・トップ14やイングランド・プレミアシップを超えるリーグになることを目指している。

 太田チェアマンはAFPに対して、「世界最高峰のリーグになりたいと思っています」と話し、「すぐというわけじゃないですけど、しっかりとビジョンを持って、段階的に進んでいくつもりです」と続けた。

 イングランド代表では、主将のファレルとイトジェがプレミアシップのサラセンズ(Saracens)に所属しているが、サラセンズは年俸規定への違反を繰り返して降格処分を受けた。チームからはすでにジョージ・クルーズ(George Kruis)がパナソニックワイルドナイツ(Panasonic Wild Knights)へ移籍し、アレックス・グッド(Alex Goode)も期限付きでNECグリーンロケッツ(NEC Green Rockets)と契約した。

 太田チェアマンは「ファレル選手とかイトジェ選手が来てくれたら非常にうれしいですね」とコメント。「NECのアレックス・グッドはサラセンズから来ましたから。ジョージ・クルーズもサラセンズからパナに来ました。そういった意味では各国のいろんなエージェントの皆さまといいパイプをつくれています」と話している。