【1月1日 AFP】元米女子プロバスケットボール(WNBA)のベッキー・ハモン(Becky Hammon)氏が12月30日、女性として初めて米プロバスケットボール(NBA)チームの指揮を執った。ハモン氏は試合後、「大変で、重大な瞬間」だったと語った。

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 サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)のアシスタントコーチを務めるハモン氏は、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)戦の前半にグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)が退場になったことを受けて指揮を引き継ぎ、歴史をつくった。

 ポポビッチHCは、41-52とリードされて迎えた第2クオーター残り3分56秒の場面で審判と口論になり、テクニカルファウルで退場となった。ハモン氏はポポビッチHCに指をさされ、「『君ならできる』と、それだけ言われた。まさにポップ(ポポビッチHC)という感じだった」と振り返っている。

 米国のカマラ・ハリス(Kamala Harris)次期副大統領もいち早くソーシャルメディアでハモン氏を祝福。「あなたが最初かもしれないけど、絶対に最後にはならない」とつづり、より多くの元WNBA選手がNBAのコーチ職に就くことを期待していると述べた。

 ハモン氏はスパーズのコーチングスタッフとして7シーズン目で、WNBAではスパーズやニューヨーク・リバティ(New York Liberty)でプレーし、オールスターに6度選出された。(c)AFP