【8月13日 Xinhua News】中国IT大手、騰訊控股(テンセント、Tencent)は12日、2020年第2四半期(4~6月)決算と中間決算を発表した。第2四半期の売上高は前年同期比29%増の1148億8300万元(1元=約15円)、非国際財務報告基準(Non-IFRS)ベースの純利益は28%増の301億5300万元。うちフィンテックおよび法人向けサービス部門の売上高は30%増の298億6200万元だった。

 上半期(1~6月)の売上高は2229億4800万元、Non-IFRSベースの純利益は572億3200万元。6月末時点で、メッセンジャーアプリ「微信」とその海外版である「Wechat(ウィーチャット)」を合わせた月間アクティブユーザー(MAU)は前年同期比6・5%増の12億600万人となった。今年に入り、「微信」はソーシャルアプリからデジタルエコノミーに対応する製品として全面的なバージョンアップを果たしている。また、「微信」内で動くミニプログラムにライブ配信や小型店舗、サービス検索などの機能を次々に追加し、ビジネスエコシステムを充実させている。

 クラウドサービス部門「騰訊雲(テンセントクラウド)」は第2四半期、金融機関や公共サービス分野の顧客と重要な契約を結んだほか、医療、教育、会議・展示会など垂直関係にある新興分野で事業を拡大し、顧客のデジタル化実現に協力した。また、技術やインフラ面に関しては、カスタマイズされた設備の導入、自社が保有する超大型データセンターの設置や拡充に取り組んでおり、長期的にはクラウドサービスの性能向上とコストダウンに役立つとみられる。(c)Xinhua News/AFPBB News