【6月18日 CNS】旅客便を貨物便に改装した中国東方航空(China Eastern Airlines)のボーイング777が11日、浙江省(Zhejiang)の寧波櫟社国際空港(Ningbo Lishe International Airport)からドイツ・フランクフルトへ向かって離陸した。座席を取り除いた機内には約30トンに及ぶ約1万8000点の医療支援物資を搭載している。

 世界的な新型コロナウイルスの流行を受け、中国の医療物資に対する輸出需要は大幅に増加しているが、旅客便が制限されているため物資の輸送に支障が出ている。そこで中国東方航空は中国民用航空局の提案を受け、旅客便を貨物便に改装。ピンチの中で新しい市場を開拓するチャンスを見いだし、世界各国と連携して新型コロナウイルスに立ち向かおうとしている。

 旅客便を貨物便に改装する動きは、民間航空業界の新しいモデルとなっている。中国東方航空はボーイング777に加え、貨物スペースを拡大した6機のA330航空機を保有。これらの機体で週240便以上を運航し、中国企業の生産再開をサポートし、各国を支援していく。(c)CNS/JCM/AFPBB News