【6月7日 Xinhua News】中国科学院紫金山天文台は3日、中国と米国の天文学者がこのほど共同で「恒星のゆりかご」と呼ばれる原始惑星系円盤の構造を解析した結果、特定の渦巻き構造が惑星の形成と密接に関連していることがわかったと発表した。この発見により、科学者は「赤ちゃん惑星」誕生の仕組みを説明することが可能になる。

 研究チームは一連のシミュレーションにより、原始惑星系円盤のダストリングの微細構造を解析。その結果、ダストとガスがリング内の一部で相互作用して、特定の渦巻き構造を形成することがわかった。これらの渦巻きはダストをしっかりと閉じ込め、それらを継続的に衝突、集積、成長させている。この一連の過程を経て、微小なダストが次第に微惑星、惑星核へと成長し、最終的に「赤ちゃん惑星」となる。

 研究を率いた同天文台の季江徽(Ji Jianghui)研究員は「この研究は、将来的に原始惑星系円盤をより細かく観測し、微惑星や惑星の誕生映像を直接捉えるための重要な科学的根拠を提供している」と説明した。

 研究成果はこのほど、国際的天文学誌「The Astrophysical Journal」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News