【12月14日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の主催者は14日、来年1月20日から2月7日までメルボルンパーク(Melbourne Park)で行われる四大大会(グランドスラム)のシーズン初戦に、男女の世界トップ50選手が1人を除き全員出場すると発表した。

 今回で115回目を迎える全豪オープンでは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が、それぞれ男女のトップ選手として大会に出場する。また、元世界ランク3位のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)もけがから半年ぶりにツアー復帰を果たし、プロテクトランキング22位でのエントリーとなった。

 女子シングルスでは、通算7度の大会制覇を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラム最多24回目のタイトル獲得を目指してプレー。今大会ではコート氏の年間グランドスラム達成50周年を祝うイベントが行われることになっているが、同氏は同性愛や同性婚に対する見解をめぐり、一部の選手から批判の声を浴びている。

 セレーナの姉で39歳のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が今年も出場する一方で、ランキング50位以内の選手としては、通算2度の全豪優勝を誇るビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が14日のエントリー締め切りを前に出場を辞退した。理由については明らかにされていない。

 大会ディレクターのクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は、「メルボルンにこれほど強豪選手が集結し、極めてハイレベルな大会になることを喜んでいる。まさに一時代に一度の大会になることは間違いない」と述べた。

 全豪の男子シングルスではここ10年間、2014年大会のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を除き、通算8回目の優勝を目指す前回王者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と、通算7回目のタイトル獲得を狙う38歳のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がタイトルを独占。ナダルは2009年大会で優勝を果たし、全豪ではこれが唯一の戴冠となっている。

 一方の女子シングルスでは、2019年大会の大坂なおみ(Naomi Osaka)を含めてここ10年間で7人の優勝者が生まれており、誰が勝ってもおかしくない状況となっている。2018年大会女王のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は先日、今大会を最後に現役引退の意向を表明した。(c)AFP