【11月12日 Xinhua News】中国本土のブロックチェーン企業、火幣(Huobi)集団はこのほど、パブリックチェーンの「火幣公鏈(Huobi chain)」を構築し、ソースコードをソフトウエア開発のプラットフォームのギットハブ(Github)へ公開したと発表した。これにより、世界中のブロックチェーン開発者が随時、開発の進度を追跡し、共にコードの充実に参加できるようになる。

 火幣公鏈は同集団と提携パートナーが共同で開発した、コア技術と独自の知的財産権を持つ高性能パブリックチェーンで、ブロックチェーン時代における世界の金融サービスインフラを構築し、主要金融市場にサービスを提供することを狙いとする。

 同集団の創始者、李林(Li Lin)氏は「パブリックチェーンの運営効率やチェーン上の業務をいかに監督管理するかといった問題が、金融分野におけるブロックチェーン技術の発展を阻害してきた。火幣公鏈は中国チームが開発したパブリックチェーンであり、監督管理下で従来の金融業界の運営効率を高めるとともにコストを引き下げ、同時に資産の流通や取引の効率を高める」と語った。

 開発計画によると、火幣公鏈は2020年中にメインネットを稼働させる予定で、多くの分野において、先端の技術や設計を用いて性能の潜在力を掘り起こす。火幣公鏈は設計当初よりチェーン上の業務の監督可能性を考慮するとともに、独立した監督管理ノードを設置した。

 同集団は現在、多くの「一帯一路(Belt and Road)」沿線国で業務を展開している。例えば火幣タイがタイ財務省の発給するデジタル資産運用免許を5番目に取得したほか、ロシア、アルゼンチンなどの市場にも進出した。同集団はロシア、アルゼンチン、タイ、トルコ、ジブラルタル、ナイジェリアなどの国・地域の政府と、デジタル経済分野で協力関係を構築している。

 パブリックチェーンはブロックチェーンの一種。世界中の誰もが閲覧や取引が可能で、かつ取引において信頼性が高く、その合意形成過程に参加可能なブロックチェーンの仕組みである。(c)Xinhua News/AFPBB News