【10月25日 CNS】中国の中央銀行は21日、最新の「中国のインクルーシブファイナンス分析報告」を発表し、2018年末時点の中国人の一人当たりの銀行口座保有数は7.22口で、キャッシュレスで決裁した成人の比率は8割を超えたことを明らかにした。

 報告によると、中国の銀行決済口座とキャッシュカードの所有者はいずれも継続して増えている。一人当たりのキャッシュカード保有数は5.44枚で、そのうち農村地域におけるカード発行枚数は32億枚、一人当たり平均3.31枚だ。

 中国の電子決済普及率は上がり続けている。2018年に電子決済で支払った成人は82.39%に達し、前年度に比べ5.49ポイント上がった。農村地域における電子決済支払い率も7割を超える。

 キャッシュレス決済の業務量の増加はさらに早い。2018年の銀行と金融機構が実行したキャッシュレス決済件数は2203億件、決済金額3768兆元(約5京7660兆円)に達する。キャッシュレス決済機構で発生するインターネット決済件数は5306億件、決済金額は208兆元(約3200兆円)で、前年同期比でそれぞれ85%増と45%増だ。

 投資信託や理財商品を買ったことのある成人の比率も上がり続けている。特に農村地域における理財意識は急速に向上している。2018年理財商品を買ったことのある成人は約47%に上り、農村地域ではこの比率が36%だった。経済発達地域では、理財意識はもっと強く、上海、北京、天津(Tianjin)などの省・市では6割を超える。

 個人に対する信用貸付については、中国成年個人の2018年における未返済ローンの件数は、平均0.51件で、その内農村地域では0.43件で、全同期比でほぼ横ばい。銀行以外の金融機構から借款を得たことのある成人の比率は22%となっている。昨年末の時点で、中国の一人当たりの平均消費ローン残高は2万7089.4元(約41万4000円)で、前年同期比2割増だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News