【6月30日 AFP】今週開幕するテニスの四大大会(グランドスラム)第3戦、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)に出場する大坂なおみ(Naomi Osaka)が29日、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に世界ランキング1位の座を明け渡したことで、肩の荷が下りたと明かした。

 前週のネーチャーバレー・クラシック(Nature Valley Classic 2019)をバーティが制したことで王座から陥落した21歳の大坂は、ウィンブルドン開幕前の記者会見で「(世界ナンバーワンとして)想像をはるかに超える精神的なストレスやプレッシャーがあった」「特に自分は考えすぎてしまうところがあるし、あれに準備しておくのは無理だったと思う」と語った。

「だから低いランキングになるのは今の自分にとっては良いことだと思う。低いランキングと言うのもおかしいけど。ここで2位でいることで、上に行けるとしたら優勝して自動的にナンバーワンになるしかない」「もちろんそれが大きな目標になる」

 また、全仏オープン(French Open 2019)3回戦で敗れた時は「負けて何より」と話していた大坂は、ランキングをめぐる余計なプレッシャーがなくなり、直近4大会のグランドスラムで3度目の栄冠に輝くことに集中できるとしている。

「今はランキングを守ったりすることとかについて考える必要がない」と話した大坂は「それにアシュリーのことを本当にうれしく思う。彼女は本当にすごい。一度テニスをやめて、再びカムバックしたストーリーは最高に素敵」と述べ、新たに女王になったバーティを称賛した。(c)AFP/Pirate IRWIN