【2月16日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)2位の京東集団(JDドットコム)の春節(旧正月)消費データによると、旧暦大みそかから正月6日(2月4~10日)、チベット自治区ではネット通販が盛り上がった。高原では今、ネット通販がますます歓迎されつつある。

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 チベットの交通・物流条件はここ数年、国家の支持を受けて改善を続け、情報化建設の水準も一気に高まり、住民の収入も安定して伸びた。ネット通販の利用者と消費額が日増しに膨らむ一方、淘宝(タオバオ)、京東、蘇寧などのEC大手もチベットでの販売・配送サービスを広げており、チベットの消費者はネット通販の利便性を享受できるようになった。

 2018年、チベット自治区の社会消費財小売総額は前年同期比14%増の500億元(1元=約16円)余りに達し、伸び率は全国の上位に立った。京東のデータによると、チベットは、京東の春節消費で「90後」(1990年代生まれ)の利用者の占める比率が比較的高い地域になっている。

 チベット自治区商務庁のペンパ庁長は「人々の消費潜在力が同自治区の経済成長を引っ張る力強い原動力になっている。2019年は『インターネット+物流』を積極的に推進し、より多くの住民がインターネットの恵みを受けられるようにしたい」と語る。

 「年越し用品の大部分はネットで買った。京東には現地倉庫があり、ほぼ翌日配達が可能だ。春節連休中は配送スピードが落ちたが、値引きもあるし品目も多いので、やはりネット通販を選んだ」とラサ市民のチュドゥンさんは語った。(c)Xinhua News/AFPBB News