【12月25日 AFP】ゴーグルとイヤープロテクターを着けて自分の射台に立った時、バルバラ・バロッソ(Barbara Barroso)さん(39)は興奮を隠し切れなかった。買ったばかりのアームサン(Armsan)製のポンプアクション式12ゲージショットガン(散弾銃)を撃つのは、これが初めてだった。

 ブラジル人の弁護士である彼女は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)にある免許を持つ銃販売店でこの銃を購入。その後、6か月におよぶ高額の登録手続きを終えた後、ようやく手にすることができたのだ。

 だが彼女は、通常義務として課されている心理テストと射撃訓練を受ける必要はなかった。というのも、彼女はすでにグロック(Glock)製の拳銃2丁を所有しており、それらの購入時にすでに受けていたからだ。

 法律では、バロッソさんはそれらの銃器を自宅で鍵の掛かるケースに入れて保管しなければならず、携行が許されているのは射撃場への行き帰りだけだ。けれど、銃は「護身」のためでもあると、彼女は率直に認めた。

 バロッソさんのようなブラジル国民は、1月1日に次期大統領に就任するジャイル・ボウソナロ(Jair Bolsonaro)氏が公約に掲げている銃規制緩和を心待ちにしている。極右政治家のボウソナロ氏は、同国にまん延する路上犯罪の被害に遭った場合に備えて「善人」が銃を所持することを奨励している。また銃所持の年齢制限を、25歳から21歳へ引き下げることも約束している。

 こうした犯罪により、ブラジルは犯罪多発国の一つに数えられており、昨年は6万3880人が殺害された。非営利団体「ブラジル公安フォーラム(Brazilian Forum for Public Security)」によると、こうした殺人事件の70%は銃器によるものだという。