【12月19日 東方新報】中国の改革開放40周年にあたる今年、国際社会では「中国はこれからどこに向かうのか」「中国はパートナーか、ライバルか」について、多くの声が上がっている。このような背景の下で、16日に北京で開幕した第3回「中国を読み解く(Understanding China Conference)」国際会議の意義は大きい。中国国際放送局(CRI)が報じた。

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「中国を読み解く」国際会議は2013年と15年と、これまで2回開催されている。今回の会議は約600人を集め、中には、世界で有名な政治家、ストラテジスト、企業家を含む。内外の来賓が「中国の発展を促す新しいエネルギー、グローバル協力の新たなチャンス」というテーマをめぐり討論を展開した。

 国際社会での中国を巡るさまざまな議論は、「中国への3つの疑問」に帰納できる。すなわち、「中国はどんな国か? 中国はどこから来たのか? どこを目指すのか?」だ。

 第1の疑問について、国際社会は、中国が一貫して平和的な発展を堅持しており、相互協力と互恵関係を進め、「和して同ぜず」を提唱していることから、中国を読み解くことができる。

 第2の疑問については、2つの側面を見なければならないだろう。一つは、改革開放の40年を経て、中国のGDPは1978年の3600億元(約5兆8750億円)から2017年には82兆元(約1338兆円)へと大きく成長したが、1人当たりのGDPは世界でまだ70位前後だという点。二つ目は、中国は製造大国になったが、製造業の水準を見ると、依然として中・低水準にある点だ。改革開放の新たな出発は、過去40年間の歴史的進歩と新しい問題が起点となる。

 改革開放の新たな出発を行う中国は、どこに向かうのか? 中国は2020年に小康社会(いくらかゆとりのある社会)を達成し、2035年には社会主義現代化を基本的に実現し、今世紀の中葉には豊かで民主・文明的で調和のとれた美しい社会主義現代化強国を作り上げることを目指している。世界に覇を唱えることが目的ではない。自らの発展目標を実現する中で、中国の市場力と革新力はさらに引き上げられる。中国は世界各国の人々とともに、人類運命共同体・利益共同体を築き上げていく。

 英国のゴードン・ブラウン元首相は、人類運命共同体の構築は、理論にだけに留まるものではなく、実践により検証される。しかも、人々が想像するよりも短い時間で、と演説で述べた。ブラウン元首相は相互連結の世界の設立を呼びかけ、人類はいかなる時期にも増して、国際協力により保護主義を打ち破ることが必要だとの認識を示した。(c)東方新報/AFPBB News