【12月7日 AFP】アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)に所属するFWカルロス・テベス(Carlos Tevez)は6日、スペイン・マドリードでリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2018)決勝をプレーするのは「奇妙だ」と認めたが、対戦相手のリーベル・プレート(River Plate)が不利な立場に立たされているという考えは一蹴した。

 当初リーベルの本拠地エル・モヌメンタル(El Monumental)で先月に行われることになっていた第2戦は、リーベルファンがボカの選手を乗せたバスを襲撃したため延期となり、会場はスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)のホームであるサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)に変更された。

 リーベルからホームでの開催権を剥奪すべきだと判断した南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、ファンによるさらなる暴動の可能性があることから、試合会場をアルゼンチン国外に移した。

 アルゼンチンで最大のライバル関係にある両チームによる、南米で最も名誉あるタイトルをかけた試合が、同国ではなくスペインで行われるようになったことは議論を呼び、この決定には両チームとも難色を示した。ボカは、今回の混乱はリーベルのファンが引き起こしたものだとして、自分たちが優勝扱いになるべきだと主張。対するリーベルは、2-2のドローに終わった第1戦でボカにあったホームアドバンテージが失われたことに異議を唱えていた。

 ボカのテベスは、スペイン代表の拠点であるラス・ロサス(Las Rozas)での練習を終え「奇妙な決勝だ」と述べた。「ボカとリーベルの試合をマドリードで行うなんて奇妙だ。しかし一人の選手としては、この試合に集中することが重要だ」

 また、リーベルが優勝する可能性が低くなったか問われたテベスは「そうは思わない。リーベルにとってはホームで戦う方がプレッシャーが大きいが、ここでは五分五分だ。リベルタドーレス杯の決勝では、ホームでのプレーがかえって難しいこともある」と答えた。

 一方、リーベルのGKフランコ・アルマーニ(Franco Armani)は同日、「自分たちのホームで試合を行いたかった」「自分たちのホームスタジアムで、自分たちのファンの前でね。しかし、すでに決まったことだ。その中で精いっぱいやらなければならない」と話している。

 ボカの本拠地ラ・ボンボネーラスタジアム(La Bombonera Stadium)で行われた第1戦ではアウェーファンの入場が禁止されていたが、マドリードで行われる8日の決勝では両チームのサポーターに2万5000枚のチケットが均等に配分されている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT