記者:世間にこれほど大きな反響を与えたことを予測できたか。

 花総:世間の注目を集めることは予測できたが、私個人に大きな負の影響を及ぼすことは予測できなかった。矛先をホテルに向けたことで、ハチの巣をつついてしまったような感覚を持っている。ホテル業界全体を不快にさせてしまったのだろう。

 現在、私の情報はすべて知れ渡り、チェックイン情報や個人情報などを含め、各SNSのグループ機能から情報が拡散され、収拾がつかない状態になっている。また、動画を公開したことによる結果として、一部のホテルは問題を改善しようとするどころか、私をブラックリストに入れたところもある。私も正直なところ、こういったホテルに対してどのように対処していいのかわからない。今後、私がホテルを利用できるのかどうかもわからない。

■「問題はホテルに解決するつもりがあるかどうか」

 記者:動画を公開したことを後悔しているか、動画の削除を考えたことは。

 花総:今は途方に暮れている。今回の件については円満な解決を望んでいるし、こちらから態度を軟化することもできる。しかし私はもう二度と、このようなし烈な闘争の場には立ちたくない。今回のように、万人の注目するところには多くの代価を払うことになり、そして誰もがそうしたことに直面する勇気を持っているわけでもない。

 もう私の勇気はいくらも残っていないし、今回の件で精神的に消耗しきってしまった。今後、同じことをするつもりはないしそんな余力もない。

 しかし、動画を削除することはできないだろう。動画はすでにさまざまな場所に公開され、拡散されている。今回の件を通じ、業界は改善へと向かって行くことになるだろうが、私個人との解決でなく、問題そのものの解決に進んでほしい。

 一部のホテルは現在、清掃員に小型カメラを携帯させて清掃時に記録を残すなどの措置を取っているところもある。このように問題は解決できないものではなく、ホテル側が解決する考えがあるかどうかだ。(c)東方新報/AFPBB News