【11月27日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、陝西自由貿易試験区は、中国の西北部唯一の自由貿易試験区だ。開設から1年余りで、「一帯一路(One Belt One Road)」の経済協力と人材文化交流の場として、現在では「一帯一路」周辺国との間で互いに支え合い共に発展を目指す関係が築かれ始めている。

 2017年4月に西安市(Xi’an)で設立・運営をはじめた陝西自由貿易試験区は、三つのエリアから構成されている。

 中心となる西咸新区は、「一帯一路」周辺国向けのハイテク産業と人材交流の場を形作りつつあり、現在、「延郷漢成帝デジタル博物館」が建設中だ。インターネットや人工知能(AI)などの技術を用い、漢の成帝時代の歴史物語や人物、文化を立体的に再現するもので、今年末の公開を予定している。また、次のステップでは、「一帯一路」周辺国の博物館との協力が計画されている。

 二つ目は、楊凌農業示範エリアだ。「一帯一路」周辺国との近代農業の交流を促進する国際協力センター建設を含む。これまでに、オランダやイスラエル、米国など8つの国際事務部門の建設を開始しており、ウクライナ協力農場など3つのエリアも建設中だ。

 これに加え、西安国際港エリアでは、沿線諸国の国際線からのハブ空港が建設を開始している。(c)東方新報/AFPBB News