【10月30日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からの退団を決意したのは、フロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長からもはや「不可欠」な存在ではないとみなされていたと感じたからであると明かした。

 ロナウドは仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」のインタビューで「クラブの中で、もう最初の頃のようには認められなくなったと感じた。特に会長からは」と話した。

「最初の4、5年は自分がクリスティアーノ・ロナウドだと感じられた。しかしその後はそう思わなくなっていった」「私を見る会長の目は、もはや私が必要不可欠な存在ではなくなったということを暗に示しているかのようだった。分かるだろう? 退団を考えるようになった原因はそれだ」

 33歳のロナウドは7月、1億ユーロ(約128億円)の移籍金でユベントスに加わり、9年にわたるレアルとの輝かしい関係は終わりを迎えた。レアルでの最後のプレーは5月に行われたリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で、3連覇を果たしたチームに貢献した。

 しかし、その直後にジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏がレアルの監督を辞任。ロナウドも、それがチームを離れる時期なのかもしれないと考えるようになった要因の一つだったと認め、「私の退団は彼の退任によって決まったのではない。とはいえ、クラブでの状況に関して考えていたことを裏付けた小さな要素の一つだった」と述べた。

 またロナウドは、自身は今年のバロンドール(Ballon d'Or)を受賞するに「ふさわしい」と補足した。仮にロナウドが今年のバロンドールに輝けば6度目の受賞となり、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を上回ることになる。フランス・フットボールが主催する同賞は、12月上旬に発表される。(c)AFP