アームストロング氏の元所属先監督に永久追放処分
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【10月25日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は24日、元自転車ロードレースのランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏の元所属先であるUSポスタルサービス(U.S. Postal Service、USPS)を率いていたヨハン・ブリュイネール(Johan Bruyneel)氏に対し、永久追放処分を科した。
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54歳のブリュイネール氏は、自転車ロードレース史上最大のスキャンダルとなったドーピング告白により取り消された、アームストロング氏の1999年から2005年までのツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇時に、チーム監督を務めていた。
CASによる処分言い渡しを受けてベルギー出身のブリュイネール氏はツイッター(Twitter)で、「過去に多くの過ちを犯したことついて、事実を認め、全面的に受け入れることを強調したい」と投稿した。
「違うことをしていればと思うことがいくつもある。深く後悔していることもある。選手として、そしてチームの指揮官として私が駆け抜けた時代、今日のそれとはまったく異なったものだった」
この日の判決は、2012年に米国反ドーピング機関(USADA)がアームストロング氏に関する調査からブリュイネール氏を告発した一件によるもの。
ブリュイネール氏は、2014年に米国仲裁協会(AAA)から10年間の活動停止処分を受けていたが、世界反ドーピング機関(WADA)は2012年にアームストロング氏に下された処分と同様に、永久追放処分を科すように求めていた。
CASによるとAAAの仲裁人は2014年当時、「ブリュイネール氏がUSPSやディスカバリーチャンネル・プロサイクリングチーム(Discovery Channel Pro Cycling Team)で、数年にわたって多くのライダーに対しドーピングを行う悪事の中心人物だった」と結論付けたとした。
これを受けてCASは「永久追放が可能な制裁であるのならば、ブリュイネール氏の長年にわたる自転車スポーツ界にまん延したドーピングシステムへの積極的な関与に対して、そのまま(永久追放処分を)科さない理由はないと判断した」としている。(c)AFP