【10月15日 Xinhua News】100余りの島から成る中国浙江省温州市洞頭(どうとう)区の貝殻彫刻は千年以上の歴史を持つ伝統工芸で、2007年には浙江省の無形文化遺産に登録された。近年、島では受け継がれてきた伝統技術を元に、民間工芸の宝である貝殻彫刻産業の発展に力を入れている。

 洞頭東海貝彫博物館は現在、中国で螺鈿漆器の作品を最も多く収蔵する民間博物館で、貝殻彫刻を制作する数少ない工房の1つでもある。ここでは職人がニュージーランド産のアワビやシロチョウガイ、ヤコウガイなど厳選した貝殻に、花や鳥、動物などのデザインを彫っている。少しずつ彫ることを繰り返し、10以上の工程を経て、世界に1つしかない作品を完成させる。(c)Xinhua News/AFPBB News