【10月17日 AFP】テニス界で今、試合中に選手が使うタオルをめぐり早急なルール変更の可能性が浮上している。事の発端は、男子選手のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)がタオルを素早く渡さなかったボールボーイに攻撃的な振る舞いを示したこと。これにより、ボランティアの子どもに対する選手の態度に注目が集まっている。

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 34歳のベルダスコは、先月行われた深センオープン(Shenzhen Open 2018)において激しい身振りでボールボーイを急がせた件について口を閉ざしているが、ソーシャルメディアで問題の映像が拡散されたことによって、厳しい批判にさらされた。

 こうした状況を受けて、四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の母親で、女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)で英国代表の監督を務めた経歴を持つジュディ・マレー(Judy Murray)さんは、「選手が自分でタオルを取りにいくというルールにしてはどうか?」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 ベルダスコの振る舞いが糾弾される一方で、テニス選手がボールキッズに厳しい態度を見せるのは、これが初めてのケースではないとの指摘も出ている。

 先日の中国オープン(China Open 2018)では、ベラルーシのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が、明らかに特定のボールボーイに向けて空のペットボトルを振ってみせた後、それを床に投げつけた姿を映像で撮られており、現在女子の英代表指揮官を務めているアン・ケタボング(Anne Keothavong)氏は、「どれほど優秀なテニスプレーヤーか知らないけれど、こうした行為はやめるべき」とツイートした。

 2015年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)では、グランドスラム14勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がボールガールに向かって声を荒らげ、震え上がらせたことについて謝罪する出来事もあった。

 自身もボールボーイを経験し、グランドスラム通算20勝の王者に成長したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、テニスは礼儀正しさに関して多くのスポーツの基準になっていると強調し、それはボールキッズの扱いにまで反映されるべきだと訴えた。

 37歳のフェデラーは出場していた上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)で、「ボールキッズは本当に大切な存在だ。なぜなら、私と同じように彼らはテニスの未来を担う可能性があるからだ」「彼らに『どうしよう』とか『あまり感謝されていないな』とか『僕は嫌われている。何かまずいことをやってしまったかもしれない』といった思いを抱かせたくない」と語った。

 その一方でフェデラーは、試合が白熱すると感情が高ぶってしまうことや、競技の激しさが以前より増していることにも理解を求めた。