【10月5日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は4日、米連邦最高裁判事に指名されたブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏の性的暴行疑惑をめぐる上院の公聴会に同氏と親しい米フェイスブック(Facebook)の副社長が出席し、同社が猛反発する社員への対応に追われていると報じた。

 公聴会に出席したのはフェイスブックのジョエル・カプラン(Joel Kaplan)公共政策担当副社長。ウォールストリート・ジャーナルは事情に詳しい匿名の情報筋の話として、同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)が5日に社員との対話形式の会議に出席し、考えを共有する予定だと伝えた。

 同紙によると、公聴会に出席するカプラン氏が写った画像などが公となり、多くの社員が怒りや不満を表明。

 またザッカーバーグ氏も出席した先週の社内会議でも話題となり、同氏はそこで、自分なら同じ決断は下さないがカプラン氏の行動はフェイスブックの規則には違反していないと述べたという。

 さらにウォールストリート・ジャーナルはフェイスブック社内のやりとりでの発言として、シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)最高執行責任者(COO)が「社内の立場を考慮すればカプラン氏が公聴会に参加したことは間違いだった」「会社としては社員がプライベートでやりたいことをする権利を支持するが、これはそう単純な事例ではまったくない」と語ったと伝えた。

 カバノー氏をめぐっては、これまで3人の女性が1980年代に酔った同氏から性的な暴行を受けたと告発している。

 フェイスブック側にこの件に関してコメントを求めたが、回答は得られなかった。(c)AFP