【9月29日 東方新報】上海市浦東(Pudong)陸家嘴(Lujiazui)にあるザ・リッツ・カールトン(The Ritz-Carlton)の54階ロビーのバーは、近距離で黄浦江両岸の絶景を俯瞰できる特別な位置により、「アフタヌーンティーの聖地」の一つとして賛辞を受けてきた。

 先ごろ、記者は李さんという女性からの苦情を受けた。「アフタヌーンティーを飲みに行ったら、楽しく過ごせるどころか、腹の立つことばかり」。ホテルのスタッフから、窓側の席は最低800元(約1万3200円)の「お二人様用のセットメニュー」を注文するように求められたからだ。

 李さんによると、友人二人と浦東ザ・リッツ・カールトンのロビーで待ち合わせをした。雨が降っていたためか、到着した時には、絶景を望める窓側の席が奇跡的に空いており、カップル用の点心セットを一つ注文したところ、スタッフから窓側の席の方は最低2セットを注文するように言われた。

「1セットでも相当な量があるので食べきれないわ、2セットも頼んだら浪費もいいところ」と李さんが言うと、スタッフは「点心1セットにキャビアを合わせてはいかがですか」と提案してきた。

「キャビアは食べ慣れないので不要」と言うと、「窓側の席でなければキャビアの注文は不要です」。その日の会合は、ビジネスがらみだったので、李さんはそれ以上は言わず、言われたとおりキャビアも注文したという。