【9月20日 AFP】男子テニスで世界ランキング1位に立つラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が19日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で棄権を余儀なくされた右膝の負傷の影響で、中国オープン(China Open 2018)と上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)を欠場すると発表した。

 ナダルは全米オープン準決勝のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)戦で、負傷により途中棄権し、前週末に行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)のフランス戦に臨むスペイン代表も辞退していた。スペインは、フランスに敗れて決勝進出を逃している。

 17日にバルセロナの医師の元を訪れ、2大会の欠場を決めた32歳のナダルは「膝の問題は新しいものではないが、医療チーム、技術チームと相談の上、アジアには遠征せず、これまで通り膝の回復に努めることを決めた」と発表した。

「中国のテニスファンの皆さん、そしてチームを含めて素晴らしい関係を築かせてもらっている北京と上海の大会主催者の皆さんには、お会いできず申し訳ない」

 ナダルは中国オープンの前回王者で、昨年はニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を下して優勝した。上海マスターズでは、決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れたものの準優勝だった。

 ナダルがATP500の中国オープンとマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の上海大会を欠場することで、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が世界ランク1位に返り咲いてシーズンを終える可能性も出てきた。

 とはいえ、ナダルは今季も充実のシーズンを送っている。6月の全仏オープンテニス(French Open 2018)では自身11回目の大会制覇を果たし、クレーではこの他にモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)で優勝。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)ではジョコビッチに敗れたが準決勝に進出した。(c)AFP