【9月8日 AFP】7日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)、男子シングルス準決勝で棄権を申し出た大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、その原因となった膝の負傷が、さらなる四大大会(グランドスラム)での栄光を追う自分を止めることはないと明言した。

 世界ランク1位の座は守られるナダルは、けがは10年ほど付き合っている腱(けん)炎で、予想外の出来事だったとしながらもキャリアを脅かすものではないと語った。

 第3シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との一戦で2セットを失うと、アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)を後にしたナダルはその後、「自分の状態は分かっている。膝に何が起きているかは把握しているし、できる限り早く良くなるためにすることもだ」と話した。

 ナダルは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)準々決勝のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)戦に続き、今年のグランドスラムでは2度目の棄権となった。

 昨年に続き、全仏オープンテニス(French Open)と全米オープンでの優勝を目指していたナダルは、「素晴らしい2年間を過ごしている。昨年はファンタスティックで、今年もこの瞬間まではそうだった。敗れたのは4試合で、そのうち2試合では棄権せざるを得なかった」と続けた。

 2003年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でデビューを飾ってから、負傷のためにグランドスラムでは8大会を欠場しており、こういった落胆はナダルにとって新しいものではない。

「キャリアを通じて、こういった類いのものと闘ってきていたと思う」

 それでもナダルは、これまでにグランドスラムを17度制している。

「こういった瞬間はつらいものだが、一方で自分は前に進んでいくし、チャンスを手にし続けるためにトレーニングを続けていく」

「自分のプレースタイルを理由に、だれもがキャリアは長くないだろうと言っていたが、まだ自分はここにいる」

「自分のしていることが大好きだから、まだここに立っているんだ。テニスに対する情熱はある」

「ツアーを楽しみ続けていくために、そして最高のレベルで戦う機会を手にするために、戦って、トレーニングをし続けていく。それだけだ」 (c)AFP