【9月14日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は13日、第18ステージ(エヘアデロスカバジェロスからリエダ、186.1キロメートル)が行われ、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のイェーレ・ワライス(Jelle Wallays、ベルギー)がステージ優勝を果たし、ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)が総合首位を維持した。

 ワライスは果敢な走りで最後のスプリント勝負を制し、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のスベンエリック・ビストラム(Sven Erik Bystrom、ノルウェー)を2位に振り切り、UCIロード世界選手権大会(UCI Road World Championships)覇者でボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を3位に抑えた。

 リスクをいとわぬ走りが報われたワライスは、満足げな様子を浮かべながら、フランス出身の元ライダーであるトマ・ヴォクレール(Thomas Voeckler、フランス)氏の格言を称賛した。両者は2014年のパリ-トゥール(Paris-Tours)で最後にスプリントを争いを繰り広げた。

 29歳のワライスは、「きょうは彼からもらったたくさんの助言が役に立った。それは誰もがスプリント勝負を望んでいるから、冷静さを保ち、静かに走るということ」、「テーブルにすべてのカードを出して、負けることを恐れなかった。最後の数キロメートでは、観客の前でパフォーマンスを示せてすでに満足だった」とコメントした。

 一方、イェーツは赤ジャージー(マイヨ・ロホ)争いで2位につけるモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)との25秒差を守り、同3位に続くクイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のエンリク・マス(Enric Mas、スペイン)に1分22秒差をつけている。

 イェーツはレース後、「きょうは最後まで良かった。風でかなりペースが速くなり難しかったが、それ以外では上出来で、ここまででは最もやりやすいレースだったかもしれない。あすのステージを楽しみにしている」、「最後は無難にポジションを維持することに徹していた。市街地に入ると環状交差点(ラウンドアバウト)が多くなり、先頭の近くにいるのが最も安全だ。ボーナスタイムについては考えていなかった」とコメントした。

 14日の第19ステージは、リェイダからアンドラナチュランディアまで山岳を含む154.4キロメートルの行程となっている。(c)AFP