【9月10日 AFP】サッカー国際親善試合が9日、各地で行われ、ドイツは代表デビューとなったDFニコ・シュルツ(Nico Schulz)の得点でペルーに2-1で勝利した。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部の1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)に所属するシュルツは、普段本拠地としてプレーしているジンスハイム(Sinsheim)のスタジアムで、ドイツ代表としての夢のようなデビューを飾った。

 25歳のシュルツは左サイドバックとして安定したパフォーマンスをみせ、ドイツはW杯ロシア大会(2018 World Cup)での敗退後で初となる白星を逆転でつかんだ。

 ドイツを率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は独テレビ局RTLに対し「ニコにはとても満足しており、非常に積極的にプレーに関与していた」と話し、「彼にはトレーニングの際から良い印象を抱いていた」と続けた。

 ドイツは0-0で終了したフランス戦では守備に重きを置いていたが、この日のペルー戦ではしきりにゴールを狙い、試合開始から20分の間にいくつかのチャンスをつくってマルコ・ロイス(Marco Reus)がゴールに二度迫ると、マティアス・ギンター(Matthias Ginter)のヘディングはペルーのGKペドロ・ガジェセ(Pedro Gallese)の好セーブに阻まれた。

 ロイスは「きょうはフランス戦よりも多くのチャンスをつくり、より積極的に前へと向かった」と話し、「あと少しだけ運があり、もっと集中することができていればそうした決定機の一つをものにできていた」と振り返った。

 それでも22分、カウンターアタックでドイツを容赦なく攻撃にさらしたペルーが先制点を奪った。ルイス・アドビンクラ(Luis Advincula)は右サイドを駆け上がると、GKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)のニアサイドを打ち抜き、W杯でドイツが味わった苦悩を思い起こさせた。

 しかしそのリードは3分しか続かず、ドイツはユリアン・ブラント(Julian Brandt)が相手GKを越える繊細なチップキックで同点にすると、その10分後にはティモ・ヴェルナー(Timo Werner)が前線に飛び出しゴールを決めるも、これはオフサイドの判定となった。

 後半に入ると両チームとも守備面でほころびをみせ、カウンターアタックからヴェルナーとペルーのジェファーソン・ファルファン(Jefferson Farfan)の両エースにもチャンスが訪れた。

 すると85分、シュルツがアタッキングサードでルーズボールを拾い相手GKの下を抜くシュートを放ち、ホームのドイツがついに決定機をものにした。

 シュルツはRTLに対し「ゴールはまだ見直していないけど、ラッキーだった」と話し、「もし他のスタジアムだったら決まっていなかったと思う」と振り返った。(c)AFP/Kit Holden