【9月10日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は9日、各地で試合が行われ、リーグBのグループ4ではデンマークがクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)の2得点で2-0とウェールズに勝利した。

 デンマークの主力選手は契約問題で前週の国際親善試合への出場を拒否していたが、この一戦で復帰を果たしている。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するエリクセンは、32分にデンマークに先制点をもたらすと、63分にもイーサン・アンパドゥ(Ethan Ampadu)のハンドによって獲得したPKを成功させ追加点を挙げた。

 このグループには6日に行われた開幕節でウェールズに1-4で敗れたアイルランドも同居しており、オーゲ・ハレイデ(Age Hareide)監督が率いるデンマークは今回の勝利によりグループの首位に立った。

 デンマークは、選手会と同国サッカー協会(DBU)が商業上の権利に関する問題をめぐって対立しており、今回の一戦に向けた強化試合もその影響を受けていた。

 これにより、デンマークは下部リーグに所属する選手やフットサル選手で構成されるチームで5日にスロバキアとの試合に臨み0-3の完敗を喫したが、選手会と協会は1試合限りの対立中断で合意に至り、主力メンバーをそろえたチームでウェールズ戦に挑むことになった。

 選手会と協会の双方が来月行われる同大会のアイルランド戦を前に新たな合意に至ることを望んでいる中、エリクセンは「たとえどれほど期間が伸びたとしても、これこそがわれわれが求めていた結果だと思う」と述べた。

「この大会で勝利し良いスタートを切るために、われわれは何かしらの形を見せたかった。非常に良いスタートになったし、この奇妙な一週間を終え安心した」

 ライアン・ギグス(Ryan Giggs)監督が率いるウェールズの選手たちは、飛行機の技術的な問題により試合が行われるデンマークへの到着が大幅に遅れるというアクシデントに見舞われ、試合前の記者会見を中止せざるをえなかった。

 ウェールズのギャレス・ベイル(Gareth Bale)は「試合に負け失望している。もちろん勝ちたかったが、この試合で得たポジティブな内容に目を向けなければならない」と話し、以下のように続けた。

「必死に戦ったと思う。われわれにとってはすべてが新しいことだ。結果を残したりうまくプレーしようと望んだりしながら、これからも様々なことに取り組んでいくつもりだ」 (c)AFP