【8月28日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、2016年大会覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が6-3、6-2、7-5で第8シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を破り、2回戦進出を決めた。

 膝に手術を受けた影響で昨年大会は欠場していたワウリンカだが、この日はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)1回戦でも対戦したディミトロフをアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で再び下し、四大大会(グランドスラム)の舞台で同選手を相手に2連勝を飾った。

 過去には世界3位まで到達しながら、現在のランキングは101位まで落ちているワウリンカは「この素晴らしいコートで最後にプレーしたのはタイトルを獲得したとき。だから、再び帰ってきてプレーすることができて最高の気分だ」と語った。

 また「非常にレベルの高い試合だったし、コートの上ではいろいろな感情が湧き上がってきた。最高の選手の一人と1回戦で当たるのは、いつだって簡単じゃない」と振り返る33歳は、第3セットでメディカルタイムアウトを要求する場面もあったが、「とても湿度が高く、少し違和感があっただけ。けがから戻ってきたばかりのときは、自分の体がどう反応するか分からないから」と不安を一蹴。2回戦ではフランス人選手と対戦する。

 前回大会ファイナリストで第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は、第3セットで脚に治療を必要とする場面がありながらも、ライアン・ハリソン(Ryan Harrison、米国)を7-6(7-4)、5-7、4-6、6-3、6-4の逆転で下し、初戦突破を果たしている。

 今月初めのロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)らを破って決勝に進んだ15シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)はベテランのトミー・ロブレド(Tommy Robredo、スペイン)を6-3、7-6(7-1)、6-4で退けた。

 また、第11シードのジョン・イズナー(John Isner)が2回戦進出を決めたほか、第18シードのジャック・ソック(Jack Sock)も5月以来となるシングルスでの白星を収め、地元米国勢に勢いをつけている。(c)AFP