【8月23日 CNS】今年5月に首相の座に返り咲いたマレーシアのマハティール・モハマド首相(Mahathir Mohamad)(93)は、世界で最高齢の指導者となった。「マレーシア近代化の父」と呼ばれるマハティール首相は、中国訪問の最初の訪問先を阿里巴巴(アリババ、Alibaba)の杭州(Hangzhou)本社に選んだ。

 アリババではジャック・マー(Jack Ma)董事局主席などと交流した後、「私たちにもイノベーションの考え方をシェアしてほしい。マレーシアも現代の科学技術からメリットを得たい」と述べた。

■アリババの技術が、マレーシア経済をデジタル型に転換

 マー氏にとって、マハティール首相は最も技術を愛する指導者だ。「23年前にマハティール氏の『マルチメディア・スーパー・コリドー』論を聞き、テクノロジーを用いて経済発展を進めるヒントを得た」と、マー氏は語る。

 18人だった同社のチームは現在、7万5000人の規模へと発展し、18年の流通総額(GMV)が8000億ドル(約8兆8600億円)に達するアリババ。同社は事実上、すでにテクノロジーをマレーシアに持ち込んでいる。

 アリババの張勇(Daniel Zhang)CEOは、「アリババにとっての初めての海外世界電子商取引プラットフォームであるeWTP試験区は17年11月、マレーシアのデジタル自由貿易区(Digital Free Trade ZoneDFTZ)で全面的に運営を開始した」と語った。

「eWTPはクアラルンプール空港の物流ハブ(eHub)にあり、同じ日に工事開始、グローバル物流プラットフォームである菜鳥網絡(Cainiao Network)は世界にまたがるAI物流ネットによって、マレーシアの中小企業2651社の輸出商品のグローバル物流を担い、半年でこれらの中小企業のために節約した通関時間はのべ3000万時間に達する」