「記憶に留めておく一枚の報道写真」 

この写真は道路の中心で看板を持って呼び掛けている女性の姿である。女性が持つ看板には子供たちを害するな、ごみを持って帰ってほしいと書いてある。この写真が撮られたウクライナのリヴィウという街は、歴史地区が世界遺産に登録されており昔の街並みがそのまま保たれている美しい場所として有名な場所だ。だが実際、この町の裏通りはごみの山で埋まっている。私はこの女性が子供たちの未来を思って訴えていることに衝撃を受けた。普段生活をしている中で、目先のことばかりに集中して先の未来のことまで考えて行動することはなかなかないからだ。今の自分たちの行動が将来どのような弊害をもたらすのか自分たちは目にすることができないかもしれない。しかし、少なからず影響を受ける可能性が高い今の子供たちを守るために私たちは、後回しにせず「今」行動すべきなのではないだろうか。

早稲田大学 阿部里咲 資源環境セクション