【8月20日 CNS】中国商務部によると、1〜7月の中国の外資企業設立数は前年同期比99.1%増の3万5239社で、中国への海外直接投資額(FDI)は同2.3%増の4967億1000万元(約8兆円)だった。

 7月単月の外資企業設立数は同113.1%増の5648社、FDIは同14.9%増の504億2000万元(約8100億円)だった。

 商務部外資司の朱氷(Zhu Bing)司長は、「ハイテク製造業への投資が伸びている。また、自由貿易区への投資の伸びは全国平均を上回っている」と述べた。

 1〜7月の製造業のFDIは同8.8%増の1508億1000万元(約2兆4000億円)で、全体の30.4%を占めた。ハイテク産業のFDIは同7.5%増。ハイテク製造業に絞ると同31%増の487億8000万元(約7800億円)だった。このうち電子通信設備製造業、医療機器、計装機器製造業の伸びはそれぞれ同40.3%、63.7%、149.2%だった。

 また、11自由貿易区の外資企業設立数(1〜7月)は5186社で、FDIは同30%増の658億4000万元(約1兆1000億円)だった。

 商務部研究院外国投資研究所の張菲(Zhang Fei)副主任は、「FDI2.3%増という数字を過小評価するべきではない。ドル換算すると、中国への2017年のFDIは過去最高の1363億ドル(約15兆円)に達し、世界2位だった。中国は外資誘致において、し烈な国際競争にさらされており、今は数字が弱くなりがちだ」と分析した。(c)CNS/JCM/AFPBB News