【8月16日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したフランス代表と、イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で主力のポール・ポグバ(Paul Pogba)の兄の一人、マティアス・ポグバ(Mathias Pogba)が、ドイツ3部リーグの小クラブであるKFCユルディンゲン05(KFC Uerdingen 05)から、体重過多を理由に加入を断られていたことが分かった。

 ポグバの兄で、ギニア代表でもある27歳のマティアスは、2016-17シーズンにオランダ・エールディビジのスパルタ・ロッテルダム(Sparta Rotterdam)に所属した後、けがもあってチームが決まらずにいる中でユルディンゲンの入団テストに臨んだが、契約を勝ち取ることはできなかった。

 ユルディンゲンの監督は独日刊紙ビルト(Bild)に対して、「マティアスはもういない。チームの役に立てなさそうだ。体が絞り切れていなかった。9番向きの体格で、身長もあったが、余分な肉が多すぎる」と話した。

 過去にはブンデスリーガ1部で戦ったこともあるユルディンゲンは、今季3部に昇格したばかりで、すでに始まっている新シーズンは4節を終えて3勝を挙げているが、チームに「ポグバ」を加えることは選ばなかった。ユルディンゲンには、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)を制したドイツ代表の一員でもあるケヴィン・グロスクロイツ(Kevin Grosskreutz)が所属している。

 3人兄弟の一人であるマティアスは、主にレクサム(Wrexham AFC)やクルー・アレクサンドラFC(Crewe Alexandra FC)、パーティック・シッスル(Partick Thistle FC)といった英国のクラブを渡り歩き、2013年に初キャップを刻んだギニア代表では5試合に出場。フランスが2回目の戴冠を果たしたロシア大会では、弟に声援を送った。

 しかし、有名な名字を持つ世界チャンピオンの兄であるにもかかわらず、入団テスト中のマティアスはそのことを隠していたようで、チームの主将は「マティアスは弟がW杯王者だということを明かさなかった」と話している。(c)AFP