【8月10日 AFP】イラク選挙管理委員会は10日、5月投票の総選挙で行われていた再集計の結果、民族主義的な主張を掲げるイスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の政党連合が勝利したと発表した。選挙から3か月近くを経て、新政権樹立への道が開けた。

 今回の選挙は5月12日に投票が行われたが、不正があったとの訴えを受け、手作業による票の再集計が実施されていた。しかし、サドル氏が共産主義勢力と結成した政党連合が329議席中54議席を獲得したとの結果は変わなかった。

 再集計による変化は、親イラン派の元民兵からなる「征服連合(Conquest Alliance)」の獲得議席が1増えたことだけだった。同連合が第2党であることは再集計前後で変わっていない。(c)AFP