【8月5日 AFP】カナダ・モントリオール(Montreal)で6日に開幕するテニスのロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)主催者は4日、元女子世界ランキング1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が「個人的な理由」によりこの大会を棄権することになったと発表した。

 大会ディレクターを務めるユージン・ラピエール(Eugene Lapierre)氏は発表の中で、「セレーナが出場しないことにわれわれはもちろん失望している」と述べた。

 しかしその一方で、四大大会(グランドスラム)を23回制したセレーナこそ不在ではあるが、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2018)に向けたこの重要な前哨戦では、世界における上位10選手の全員がドローに入っていると話した。

 セレーナの棄権により、タチアナ・マリア(Tatjana Maria、ドイツ)の本戦出場が決定。マリアは1回戦でアリーゼ・コルネ(Alize Cornet、フランス)と対戦する。

 またこの試合の勝者は、大会第4シードで今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を制したアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と顔を合わせる。

 36歳のセレーナは昨年9月に長女アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産した後に行われた救命手術から復活を果たし、今年のウィンブルドンではケルバーに敗れたものの決勝戦に進出した。

 先月31日、セレーナはムバダラ・シリコンバレー・クラシック(The 2018 Mubadala Silicon Valley Classic)でジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)相手に1-6、0-6で敗れており、WTAのキャリアにおいてもっとも一方的な試合展開で黒星を喫した。

 セレーナはこの試合後、「考えなくてはならないことが多く、明らかにベストな状態ではなかったこの敗戦にショックを受けている暇はない」と話していた。(c)AFP