【8月2日 AFP】フランスサッカー連盟(FFF)は1日、開幕が迫るフランス・リーグ1の新シーズンの全試合でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムを採用すると発表した。

 同リーグでは昨年12月、VARの採用が投票で決定され、フランスリーグ杯(French League Cup 2017-18)とフランス杯(French Cup 2017-18)の大会終盤や、レギュラーシーズン終了後の昇格プレーオフで試験的に用いられていた。

 VARは今夏に行われたW杯ロシア大会(2018 World Cup)で導入されたが、フランスでも同大会と似た体制が敷かれる。フランスでは2人のVARが映像を確認し、1~2人の技術者がVARをサポートする。

 ロシアW杯では、VARによる全ての決定がモスクワのオペレーションルームで行われた。リーグ1もリプレー映像を確認するための施設をパリに設置することで、その手法を踏襲する予定であるが、その導入は早くてもシーズン後半戦になるという。今季のリーグ1開幕戦は10日にマルセイユ(Marseille)で行われ、VARチームはスタジアム内に駐車された特別仕様の車の中でリプレーを確認する。

 各試合のキックオフ前にはスタジアムでVARシステムについて説明する映像が流されることになっているが、サッカー規則を作成する国際サッカー評議会(IFAB)は、VARが実際に見ている映像を観客が見られるようにするかどうかについては決めかねている。

 リーグ1は今年1月、2度の誤作動があったことでゴールライン・テクノロジー(GLT)の使用を停止しており、フランスサッカー界は機械による判定で苦い経験をしていたが、ボールがゴールラインを越えたかを自動で判定するGLTは、新シーズンから再び使われることになっている。(c)AFP