【8月6日 東方新報】中国語で「狗堅強」というと、「頑張る犬」のことだ。「堅強(訳:強い気持ちと不屈の精神で)」「狗(訳:犬)」だ。狗堅強のキーワードでインターネットを検索すると、体に障害のある犬が、車輪などを補助器具として歩いている写真をたくさん見つけることができる。

 一説によると、言葉の由来は、2011年3月に発生した東日本大震災の際に、被災地の沿岸部で津波に流され、海の上に20日間以上漂流していた犬のエピソードだという。真偽のほどは定かではないが、漂流後に救助された犬の写真は中国でもたくさん閲覧され、その名がついたとされる。

 江西省(Jiangxi)遂川県坑口(Kengkou)の村には、前足に障害のある「ガンバル犬」が主人のために家を守っている。

 飼い主の万さんの話によると、まだ子犬だった5年前、山で野生動物を捕まえるためのわなに両足を挟まれてしまい、1週間後にわなを足につけたまま引きずりながら山を下りて戻ってきたという。

 万さんは傷ついた両足の手当てをしてやり、育ててきた。犬の前足は不自由なままだが、主に後ろ脚で歩けるようになった。50センチほどの障害物も飛び越えることができる。元気な様子を見ていると、心を打たれる。(c)東方新報/AFPBB News