【7月26日 AFP】米国の元競泳スター選手、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏を長く指導したことで知られるボブ・ボウマン(Bob Bowman)氏が、五輪にも出場した元競泳女子のキャロライン・バークル(Caroline Burckle)さんに「不適切な」メールを送っていたことを謝罪した。

 この問題は、米カリフォルニア州の現地紙オレンジカウンティー・レジスター(Orange County Register)の前週の記事で明らかになったもの。それによるとボウマン氏は2011年、前年に引退していたバークルさんに対して、性的な画像付きのメールや録音メッセージを「しきりに」送りつけたという。

 この報道を受けてボウマン氏は今週、「7年前のある晩、誤った判断に基づいて不適切なコミュニケーションを取ったことを後悔している」と話し、「メッセージを送った相手に対してはすぐに謝罪し、受け入れてもらった。現時点でこれ以上言えることはない」と続けた。

 記事によると、ボウマン氏は2011年の時点で米国水泳連盟(USA Swimming)の代表ディレクターを務めるフランク・ブッシュ(Frank Busch)氏から、「状況は深刻」で、バークルさんはメールが原因で「大きな精神的苦痛」を味わっていると指摘されていたという。

 それにもかかわらず、ボウマン氏は2012年のロンドン五輪ではコーチングスタッフの一員として、そして4年後のリオデジャネイロ五輪では男子のヘッドコーチとして、代表に関わり続けた。ボウマン氏は、五輪で23個の金メダルを獲得したフェルプス氏を長年指導したことでよく知られている。

 また、バークルさんは、他にショーン・ハッチソン(Sean Hutchison)氏も似たようなメールを送ってきたと話している。ハッチソン氏は、同じく元競泳選手のアリアナ・クーカーズ(Ariana Kukors)さんから、未成年の頃に性的暴行を加えられたとの告発を受けているが、本人はクーカーズさんと同意の上で交際していて、付き合ったのも成人してからだと主張している。(c)AFP