【6月15日 AFP】風雨を伴う熱帯低気圧「バド(Bud)」がメキシコ北東部バハカリフォルニア(Baja California)半島の人気リゾート地、ロスカボス(Los Cabos)に接近していることを受けて、当局は14日、上から2番目の警戒レベルに当たる「オレンジ警報」を出した。

 バハカリフォルニアスル(Baja California Sur)州のカルロス・メンドーサ(Carlos Mendoza)知事は「住民に防災対策を強めるよう呼び掛けている」と語り、オレンジ警報を宣言した。

 ターコイズブルーの海と美しいビーチを擁するバハカリフォルニア半島は、米国人やカナダ人に人気のバカンス地となっている。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、グリニッジ標準時(GMT)14日午後9時(日本時間15日午前6時)時点で、バドは時速約11キロで北に向けて移動し、最大風速約21メートルを維持している。

 バドは14日夜から15日朝にかけてバハカリフォルニア半島を横切り、15日にはカリフォルニア湾(Gulf of California)に到達。15日夜か16日未明にメキシコ本土に上陸した後、勢力を弱めると予想されている。

 バドは12日の時点ではカテゴリー4のハリケーンだったが、陸地に近づくにつれて勢力を弱め熱帯低気圧となった。(c)AFP