【6月11日 AFP】10日に行われた18F1第7戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2018)の決勝で、まだレースが終了していないにもかかわらず、チェッカーフラッグが振られるミスがあった。フラッグを振ったモデルのウィニー・ハーロウ(Winnie Harlow)は「指示に従った」だけだと話しているが、レースは70周ではなく68周の時点で結果が確定することになり、優勝したフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、これが原因でレース中に観客がコースに下りてくるかもしれないと心配だったと述べた。

 状況を把握していたベッテルは、混乱を避けるよう無線で連絡を入れたことを明かし、「幸い無線があったし、マシンでも周回を計測していて、ピットボードも正確だった。もし無線が作動せず、ピットボードもなければスピードを落としていただろうし、トップで走っていれば後続手にも同じように落としてほしいと思ったはずだ」と語った。

「とにかく心配で、だからチームに告げたんだ。まだフルスピードで走っているから、ファンのみんながトラックに飛び出し、旗を振ったりお祝いをしたりはできないってね。コース脇のスクリーンでも確認して、フラッグが振られた後に『final lap』の文字が画面に出ていたから、少し混乱したよ」

「チームにまだだよねと確認したら、『まだだ、プッシュし続けてくれ』という答えが返ってきた。でも数人のマーシャルはお祝いしていた。ちょっと喜ぶのが早すぎたと思う」

 11位でレースを終えたトロ・ロッソ(Toro Rosso)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は、今回のミスは「危ない」と話し、「1回のレースで2回チェッカーフラッグを受けるのは、初めてじゃないかと思う」とコメントした。(c)AFP