■孫CEO「日本はカギとなる市場」

 孫CEOのインタビューの内容は以下の通り。

 記者:現在までの日本でのシートリップの発展状況は
 孫CEO:日本での事業はまだ始まったばかりだが、現在の発展速度は非常に速い。その要因には中国人の所得が高くなり、中国人旅行者の訪日旅行が盛んになったことや、世界各国で中国人の旅行ビザが緩和され始めたことが挙げられる。また、国際線が大幅に増え、特に日本各都市への直行便が増えたことで旅行者にとっても便利になったこともある。

 記者:日本市場参入はどんなメリットがあるのか
 孫CEO:シートリップのメリットは、ほかの同業他社にはない新興業界の代表であること。当社で推奨するTrip.comの携帯アプリは、ホテル予約を含め、航空券、鉄道やバス乗車券、乗船券なども一緒に手配できるワンストップサービスだ。

 こうした商品は中国旅行者だけでなく、日本の旅行者にも需要がある。消費者の多くが携帯電話を利用しており、シートリップでは85%の業務を携帯電話で完了できる。アプリ内のオンラインチャットで直接顧客サービス対応者と直接対話できるなど、効率が良く、スピーディーだ。

 記者:海外戦略として日本を選択した理由は。
 孫CEO:シートリップの日本参入はまだ小さな一歩かもしれないが、計り知れない可能性がたくさんある。日本は、当社が海外で成長するためのカギとなる市場の一つだと信じている。今後も日本市場に適した商品を継続的に提供し、現地消費者のニーズを満たし、「旅行でより幸せに」を理念に世界各地に普及させていきたい。(c)東方新報/AFPBB News