【4月10日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)が、7日に行われたヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)とのリーグ戦で一部ファンが女性主審のビビアナ・シュタインハウス(Bibiana Steinhaus)氏に「あばずれ」と暴言を吐いたことについて謝罪した。

 ホームのボルシアMGは後半9分、ビルドアップでオフサイドがあったことがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認され、ウインガーのパトリック・ヘアマン(Patrick Herrmann)のゴールが取り消されると、直後にはエリア内でニコ・エルヴェディ(Nico Elvedi)が倒されたが、再びVARの検証で試合が中断され、PKが与えられるまでには長い時間がかかった。

 2度の得点機がVARの介入を受けながらも、トルガン・アザール(Thorgan Hazard)の2ゴールの活躍でボルシアMGは2-1で勝利。しかし、対応に激怒したファンはシュタインハウス氏に侮辱的な言葉を浴びせ、クラブのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるマックス・エベール(Max Eberl)氏が公に謝罪する事態へ発展した。

 エベール氏は公共放送ZDFで「一クラブとして、シュタインハウスさんに謝罪しなければならない」「彼女は素晴らしい審判であり、サッカーのフィールド上であのようなばかげたことは許容されない」と語った。

 一方、昨年に欧州主要リーグで笛を吹いた初の女性主審となった39歳のシュタインハウス氏は、今回の暴言には気が付かなかったとしており、独紙ビルト(Bild)で「全く耳に入らなかった。ピッチ上で起きていることに完全に集中していたから」と話している。(c)AFP