【3月9日 AFP】先日31歳の若さで急死して国中に衝撃を与えたサッカーイタリア代表DFダビデ・アストリ(Davide Astori)の葬儀が、8日にフィレンツェで執り行われ、同国サッカー界の関係者をはじめ数千人の会葬者が悲しみの中で故人を見送った。

 イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)で主将を務めたアストリの葬儀には、同国代表GKでユベントス(Juventus)のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)やDFジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)らが参列し、代表として14試合に出場したチームメートに哀悼の意をささげた。

 他にもダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)、フランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)氏ら元イタリア代表選手に加え、フィオレンティーナの選手全員が黒のスーツとネクタイを着用して仲間の死を悼んだ。

 サンタ・クローチェ聖堂(Santa Croce Basilica)に詰め掛けたファンからは、「チャオ、カピターノ(さようなら、キャプテン)」や「われわれの主将よ、永遠に」というバナーが掲げられていたほか、フィオレンティーナのチームカラーである紫の煙が発煙筒から立ち上り、空を染めていた。また、ひつぎが聖堂に運び込まれる際には拍手が起こり、同クラブのトラックスーツに身を包んだ子どもたちが左右に整列していた。

 葬儀では、チームの副主将を務めるミラン・バデリ(Milan Badelj)が、「君は誰もが望む息子であり兄弟だった。ダビデ、君のご両親は育て方を間違えることはなかった」と弔辞を読み上げた。

 アストリの遺体は地元のベルガモ(Bergamo)に埋葬されることになっている。また、フィオレンティーナと元所属クラブのカリアリ(Cagliari Calcio)は先日、同選手がつけた背番号「13」を永久欠番にすることを表明した。(c)AFP