【3月6日 AFP】イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)は5日、急死した主将のダビデ・アストリ(Davide Astori)について、6日に検視が行われる見通しであることに加え、8日に葬儀が執り行われる予定であると発表した。

 イタリア代表として14試合に出場したアストリの急逝に国中が悲しみに包まれる中、フィオレンティーナはツイッター(Twitter)で、「フィオレンティーナとダビデの遺族は、明日(6日)にも検視が行われることをお知らせします。葬儀は8日にサンタ・クローチェ聖堂(Santa Croce Basilica)で執り行われる予定です」と述べた。

 4日に予定されていたウディネーゼ(Udinese)戦に備えてウディネ(Udine)に滞在していた31歳のアストリが、ホテルで遺体となって発見されたことを受け、同地では司法手続きが開始された。現地の治安判事は「現時点で被疑者不詳のまま、過失致死での捜査を開始した」と述べたが、こういった手続きは「義務」になっていると付け加えた。

 同判事は前日にイタリア放送協会(RAI)のラジオに対し、死因は心臓発作の一種である「心血管虚脱による自然なもの」であることを明らかにしていた。

 一方、フィオレンティーナは同選手と契約を延長していたとする誤報が流れたことを受け、配慮を求めると同時に静観することを促している。近しい情報筋によると、その原因はセリエAとイタリア代表チームを統括する同国オリンピック委員会(CONI)のジョバンニ・マラゴ(Giovanni Malago)会長の「早とちり」であるという。

 同会長は先刻、「フィオレンティーナはアストリとの契約を更改した。彼の給与は彼のご家族、パートナー、そして娘さんに支払われるだろう」と話し、クラブのオーナー家族である「デッラ・ヴァッレ(Della Valle)一族の素晴らしい好意だ」と述べていた。

 アストリの死を受けて、4日に予定されていたセリエAの全7試合が延期となったほか、今週行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)でも1分間の黙とうが予定されている。さらに、フィレンツェのダリオ・ナルデッラ(Dario Nardella)市長は、同選手の葬儀当日は市として一日喪に服することを明らかにした。(c)AFP