【3月8日 CNS】中国・上海市(Shanghai)で1日、中国初の通信機能を備えた「インテリジェント・コネクテッドカー(Intelligent and Connected Vehicle)」が公道を走った。上海市嘉定区(Jiading)は、コネクテッドカーのテスト向けの安全性が高い5.6キロメートルの道路を計画している。

 上海の自動運転技術は、閉鎖空間での走行試験から、実地テストの時代に入った。現在の自動運転車はまだ完全な「無人運転」ではない。安全上の理由から、自動運転車の走行試験では、いざという時に手動運転に切り替えられるよう、運転手を配備している。

 遠くから見ると、道路を走っている自動運転車と普通の自動車は見分けがつかない。しかし、運転手がハンドルから手を放していても、車は自分で動く。

 この数年、上海で自動運転車は様々なテストを行っている。嘉定区の陸祖芳(Lu Zufang)副区長は「現在、自動運転車専用走行試験場は200以上あり、国内外の自動車メーカー40社が試験を行っている」と話した。

 陸祖芳副区長によると、400日間・4000時間以上の試験を経て、走行試験の評価システムはおおむね整ったという。

 ただし、自動運転車専用試験走行エリアは実際の交通環境とは違う。自動車だけではなく、実際の道路でもテストを重ねる必要がある。

 上海では、嘉定区の公道を改装し、自動運転車試験を行えるよう準備を進めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News