【2月11日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2018)は10日、各地でワールドグループ1回戦の試合が行われ、大会通算10度の優勝経験を誇るチェコは、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)らの活躍でスイスに2勝0敗と先手を取った。

 チェコ・プラハで行われた試合前には、昨年11月にがんのため49歳で亡くなったヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)さんに黙とうがささげられ、強盗に刃物で利き手を刺された2016年12月の事件以降では初のフェドカップ出場となったクビトバが感極まる場面もあった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2度制した実績を誇る27歳のクビトバは、スイスのヴィクトリヤ・ゴルビッチ(Viktorija Golubic)を6-2、1-6、6-3で下した試合後、「黙とうでは泣いてしまった。何という始まり方なんだろうと思った」「とても悲しかったけど、素晴らしい振る舞いだった」と振り返った。

 先勝したチェコは、第2試合もバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)が6-2、6-4でベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)を退け、初戦突破に王手をかけた。勝利国は4月に控える準決勝で、初日を1-1で終えたベラルーシかドイツと顔を合わせる。

 一方、ノースカロライナ州アッシュビル(Asheville)にオランダを迎えた前回覇者の米国は、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)が6-1、6-4でアランチャ・ラス(Arantxa Rus)、ココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)が4-6、7-6(8-6)、6-3でリーシェル・ホーヘンカンプ(Richel Hogenkamp)に勝利し、2勝0敗と先行した。

 米国チームは、この日の試合がキャリア通算1000試合目となったヴィーナスの妹セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が、ローレン・デイヴィス(Lauren Davis)と組む11日のダブルスで約1年ぶりに公式戦復帰を果たす。四大大会(グランドスラム)通算23勝のセレーナは、第1子の妊娠・出産で約1年間ツアーから離れていた。

 また、仏ラロシュシュルヨン(La Roche sur Yon)で行われているフランスとベルギーの一戦は、クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)とエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens)がそれぞれ白星をつかみ、1勝1敗のタイとなっている。両国の勝者は、準決勝で米国かオランダと対戦する。(c)AFP/Dave JAMES