【2月11日 AFP】17-18イタリア・セリエAは10日、第24節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)は4-1でラツィオ(SS Lazio)との上位対決に勝利。ユベントス(Juventus)と勝ち点1差の首位を守り、優勝争いの主導権を維持した。2日前の試合でユベントスがフィオレンティーナ(Fiorentina)に2-0で勝利したため、暫定的に首位を明け渡していたナポリだが、会心の勝利でその座を奪い返した。

 ラツィオはこれで3連敗。3位は維持したものの、ナポリとの勝ち点差は17に広がり、11日に行われるインテル(Inter Milan)とASローマ(AS Roma)の結果次第では抜かれる可能性がある。インテルはボローニャ(Bologna FC)と、ローマはベネベント(Benevento Calcio)とそれぞれ対戦する。

 試合は開始3分、チロ・インモービレ(Ciro Immobile)のクロスにステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)が合わせてアウェーのラツィオが先制したが、ナポリも前半終了間際にホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)がゴールを決め、同点に追いついた。

 迎えた後半、ナポリは同9分にカジェホンのクロスをカットしようとしたラツィオのDFワラシ(Wallace Fortuna dos Santos)がオウンゴールを記録し、ラッキーな形で逆転に成功。その2分後にも、マリオ・ルイ(Mario Rui)が放ったシュートがピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)に当たって入り、最後は後半27分、足首のけがから戻ったドリース・メルテンス(Dries Mertens)がジエリンスキのアシストで今季リーグ戦15得点目を決めた。

 SPALと対戦したACミラン(AC Milan)は、パトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)の2得点、ルーカス・ビリア(Lucas Biglia)とファビオ・ボリーニ(Fabio Borini)のゴールで4-0の快勝を収め、欧州カップ戦の出場に望みをつないだ。

 負傷のニコラ・カリニッチ(Nikola Kalinic)と出場停止のダヴィデ・カラブリア(Davide Calabria)が不在の中、ミランは20歳のクトローネが開始2分に味方のシュートのこぼれ球を押し込んで先制点を挙げると、後半20分にも2点目を決めてチームの主役になった。

 ジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督は「これで問題が解決すると思ってはいけない。成長のための取り組みを続けなくてはならない。選手に言っているのは、自分たちの可能性を信じるのをやめてはならないということだけ。1-0の間はかなり苦戦したし、4-0が内容を反映しているわけではない」とコメントした。

 ミランはこれで7位に順位を上げたが、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)の出場圏内にはまだ届いていない。(c)AFP/Emmeline MOORE